前述のドキュメンタリーでも語られているのだが、2000年からドイツにいて、はっきりと"ドイツ"が変わったと感じた時があった。2006年のサッカーW杯から、次の2010年、14年のW杯である。
2006年、広告の仕事でドイツ人に道端で「ドイツはすごい!ドイツであることを誇りに思っている」とカメラの前で言ってください〜と言う仕事があった。その時、多くの人はそれを拒否した。「ドイツであることを誇りに思ってると言うのはナチの言い回しだから言えないよ」と。ここ数年のW杯のドイツを知っている人たちは信じられないだろうけれど、2002年、ドイツの大きな国旗を振っている人など危ない人(ネオナチ)しかいなかったし、せいぜいネタとしての東ドイツ国旗だった(真ん中くり抜いたやつ)大学生だった知人の息子が「大学に旗持ってたらヤバいやつ扱いされた」と言っていたのをよく覚えている。
へえードイツ人は随分やっぱり歴史教育が徹底してるから縛られてるんだなあ、なんて思ったから。
2014年に優勝すると、タガが外れたように旗を振り回す人が増え出して、(にわか)サッカー愛国主義者が溢れたように思う。
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