入管法・技能実習法
衆議院の法務委員会を見て私が思ったのは、今は白黒はっきりしない部分に注目したほうがいいのではないかということ。
衆議院では共産党も立憲も法案をはっきり否定して強く反対してくれた。一方で彼らはダメの一点張りではなく、要望を出したり内容を確認したりもしていた。例えば立憲の場合、おそらく施行を想定して、「条文のこの部分はどう解釈されて、具体的にどんなふうに運用されるのか」みたいなことを政府側に問いただして言質を取る。そういう質疑を重ねていた。そうやって言質を取っていくことで、施行は止められなかったとしても最悪の運用を防ぐこと、少しでもマシな運用にすることはできると考えたのではないかと思う。
確かに他の人が言っていたように、国会で綺麗事を答弁しても、ひとたび施行されてしまえば入管の勝手放題になってしまうかもしれない。実際入管はそういう組織だ。それでも歯止めが全くないのとあるのとでは何かが違ってくるかもしれない。(続く)