昔の学習マンガに、「原子力船むつ」の図解が載っていたのを思い出す。これが「未来の」船だ、みたいな感じで。今はどうだ。少なくとも商用貨物船などで原子力船が主流なわけもない。
別の学習マンガでは、リニアモーターカーの原理が解説されていた。よくもこんなすごいアイディアを思い付くもんだとワクワクした。しかし現実は? 原理が面白いからと言って、それを大規模実用化可能か(そして、そうするべきか)は、全く別の問題だ。
技術的な「未来」のイメージの過度な固定化や理想化は、本当に人間を幸福にするのか、みたいな(この問い掛け自体、SFで散々描かれてきたような気もする)。