放送大学は、通信制なので教科書による授業になるため、基本的に教科書の質は高い、と思う一方、怖いなと思うのは、執筆者によってのクオリティの差が歴然と出てしまうところです。
で、たぶん、それは学者としての力量を如実に反映しているとも感じるからです。
自分が履修していないものや、関心がある昔のテキストも取り寄せて眺めていると、うーん、と思うものもあったりします。
これまで眺めてきたなかで、いちばん内容が薄いと思うのは、マスコミに頻繁に出ていて政府にも重鎮として扱われ、誰からも大先生扱いされている著名学者のテキストなのですが、手を抜いているというよりは、学者としてのレベルが実際には作成した教科書のレベルと同程度なんだろう、と思わされます。
肩書きと人脈だけで人の能力を量るものではない、とつくづく思います。
教科書って、ごまかしが効かないんですよね。