民主主義は生き残れるか - 宇野重規・東京大学教授 https://www.toibito.com/toibito/articles/%E5%8F%82%E5%8A%A0%E3%81%A8%E8%B2%AC%E4%BB%BB%E3%81%AE%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
「古代ギリシアから続く民主主義の本質は、自分も参加したんだから、その決定には自発的に従おうということだと思います。
しかしいま現実にあるのは選挙で投票するだけの議会制民主主義であり、その選挙も往々にして、あまり選びたくもない候補者しかいない。それなのに、自分で選んだのだから責任を持てと言われても、何だかなという気持ちになってしまう。
つまり、民主主義が元々約束していたものと、現代の我々が手にしているものとの間には大きなギャップがある。それに気づいていないことが、民主主義に対する不信感につながっているように思います」