明らかにメンタルが危険な状態になっている人に、精神科の受診を勧めても、なかなか受け入れてもらえない現実もある。理解が広がってきていると言われるけれども、それでも精神科のハードルは高い。受診をしないで、病気をこじらせないか心配になる。
そういえば、「いまは何とか社会生活を送られているので受診しません」と言われたことがある。その人が決める問題なので、それ以上は言わなかったけれども、「では、社会生活が送れなくなったら精神科を受診するのか」と思った。そういう状態になってから受診しても、おそらく手遅れだと思うのだが。
「手遅れ」と書いたが、死ぬということではなく(自殺のリスクはあるが)、長い長い闘病生活を続けなければいけなくなる、という意味です。下手をしたら、一生を棒に振らなければいけなくなる。そのリスクを冒してまで精神科の受診を拒む意味があるのかどうか、冷静に考えてほしいという思いはある。