共同親権の建前的なメリットがあるなら、
「親の離婚に関わらず、子らが不利益のない生活を営むことを保証するために親権を離婚した双方が持つこと」
とかって話がしたいんだと思う。
でもこれ自体が「家庭ただひとつに保育・教育の全責任を持たせること」であって、日本的福祉の悪しき構造の再構築だと思う。
保育園や学校、また児童相談所、デイケア、金銭的な補助など、そもそも離婚していなくても、家庭内にとどまることなく「地域」「社会」との分散養育を目指すべき。
ただ夫婦間(個人間)では関係が破綻しても、こどもと別居親間(個人間)の愛情を伝えることでこどもの自己肯定感の醸成などに効果はある。そのため家庭裁判所が媒介してこどもと別居親を面会させていたのが今までだった。
今回の共同親権はこどもが別居親にどういう感情を持っているかはお構いなしだし、こども自身の都合として進路、医療、転居などの決定が長期間に及び、身体的、進路的に不利益を被る可能性が高い。
今回の共同親権は建前としても「明治憲法に逆戻り」、実質的にも「明治憲法に逆戻り」と見えるし、メリットがあるなら「家長が離婚を禁止し、こどもの感情を無視して進路等を決める」ことが言えると思う。
主語が「こどもの権利」じゃねえのよ。「DV親の権利」なの。