セリエテオレマ SERIE TEOREMA 東南アジアの選曲 https://amzn.asia/d/h4uS8Og https://amzn.asia/d/h4uS8Og
小西康陽監修のオムニバス盤シリーズ、東南アジア60年代ガレージポップ集。香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアの楽曲が並ぶ。やはり香港やインドネシアの現地の言葉で歌われている曲が面白い。世界中で同時進行したビートルズの影響や、シンガポールは英語が公用語でもあるから英語曲が多いのは当然といえば当然なのだが、日本の英語曲にも通じる借り物感、もっと悪く言えば植民地文化感が拭えない。実際に「英国海軍所属軍人」が書いた曲もあるが、「ケッ、この植民地野郎」という感想しか持てない。たぶんASEAN諸国でも内田裕也対はっぴいえんど論争みたいなのはあったんだろうな。当然民衆のポップとしてははっぴいえんど派が勝つべきである。インドネシア流行音楽はクロンチョンやエルフィ・スカエシなどでよく聴いてきた通りに豊かだ。少年ナイフより約15年早い「東南アジア最高のガールズバンド」Dara Purstaはもっと聴いてみたい。