スターシップトゥルーパーズ、原作者が右傾向で監督のバーホーベンが反骨の人なので、政治的な左右についての印象は、絶妙な浮遊感というか、観る人の政治傾向や文脈の受け取り方でどうにでも転がる万華鏡のような(あるいはロールシャッハテストのような)作品だと思っています。
私は基本的にバーホーベン作品が好きなので(トータルリコールとかロボコップとか)、スターシップトゥルーパースも肯定派です。あれは軍国主義を礼賛する映画ではなく、かなりねじくれた形で軍国主義を皮肉った戦争アクション風味のポリティカルサタイアだという印象です。
むしろ評価が難しいのは、イーストウッドのアメリカンスナイパーではないかと思いますね。