政治に近い方面に顕著ですが、男性記者あるあるなのは、自分自身が「プレイヤー」になってしまうところだと思います。
権限を持つ人たちと日常的に接して、その話ばかり聞いていると、自分もなにがしかの力を持った気になってしまいがちなのだと思いますが、そういう記事を読むたび、「ちょっと待て。有権者はあなたにプレイヤーとなる権利を付託していない。ましてや、法的にも認められていない。記者研修で、取材先との距離感について学ばないのか」と突っ込んでいます。
と言っても、上司である年長記者の方がそうなっている率は高いでしょうし、40代に入るか入らないかの時期に、そうなる男性、とても多いと思います。
まじめて意欲的な若手の男性記者と話すときはいつも、「今は真面目で熱心だけれど、でも、この人も40を超えてくると、権力志向のホモソどっぷりになっちゃうのかなー」と思ってしまいます。
NHK福島のこの間の中間貯蔵の特集について感じたのは、まさにこのことでした。
取材先の県政や県庁の人といくら仲良くなったとしても、一体化してしまったら、記者としては失格でだと思います。