能登の震災から一月ですが、私は正月は横浜に帰省していて今は熊本なので、震災とは直接関係ありません。ところがうちの3歳児、先月半ば頃からテレビがニュースになると、「みないの!」といって、勝手に消したりチャンネルを変えるようになりました。子供心にも恐ろしいことが起きたと感じたようで。
今までは正直なところ、被災しても幼児は訳が分からないだろうと思っていたのですが、どうもそうではないようです。考えるに、むしろ成長すればするほど、起こった事態を「災害」としてある程度客観的に理解できるのに、幼児の方がひたすら恐ろしさだけが心を支配し、それを理屈で制御できないのでは。
そういうわけなので、テレビで見るだけでこうなんだから、被災地の子供たちの心のケアというのは、今後かなり長期的に問題になるのではないかと思います。第一に対応するはずの親や家族も被災者ですからその余裕は乏しく、さてこそボランティアの必要性はきわめて高い、と思わずにはいられません。