『櫻井・有吉THE夜会』で沖縄出身俳優に「方言」を禁止して記者会見をするという企画を放送したそうな。
番組観てないけどおそらく二階堂さんはバリバリのウチナー口を話したわけじゃないと仮定して言わせてもらいますが(話していたのならすみまてん)まず沖縄人の言語を「方言」だと公共の電波で垂れ流すのは歴史の修正にもあたる。
そもそも今の若い世代は殆ど話せないし、多くが日本語話者。支配者(日本語)と被支配者(琉球諸語)の交流から生まれたピジン・ジャパニーズと言われるならまだわかるけど、標準的なイントネーションからちょっと外れたり、文法や互いの言葉の置き換えにズレがあることを「方言」とするのは何重にも間違っている。
思わず出ちゃう沖縄イントネーションを笑われ、「きれいな日本語」を話せばおーみたいなリアクションをされるという、これもまた同化政策です。
差別と同化はセット。
「方言札」をかけられた人たちはまだまだたくさんいて、暴力が伴っていたという証言も聞いたことがある。
琉球ルーツの人びとの傷も癒えぬまま、日本人は娯楽として差別を繰り返す。何より悲しいのは、沖縄人もこの番組をみて笑ったのではということ。何世代にも渡り、涙はずっと乾かない。