複雑なオペレーションを捌くためには、それなりのスキルも専門知見も訓練もマンパワーも必要で、それは、あらかじめ準備しておかなければその場でできるようなものではありません。
日本人の、喉元過ぎればすぐに忘れて、お調子者になってしまう国民性だと、こうした平常時に備えておくことの重要性そのものが理解されにくい側面は大きいと思います。
これは歴史的背景もあって、いちど他国に侵略され、支配されて、コントロール権を失うことがここまで大変なことなのか、という国民的記憶を経験しなければ無理なのかもしれません。
北欧の国々の非常事態に対する備えの様子を見ていると、そう思います。
第二次世界大戦後のアメリカが、もっと強権的に振る舞い、完膚なきまでに日本の支配権を奪う形で占領し尽くせば、もう少し、日本人もしゃっきりしていたのではないか、と思うことは多いです。