能登の震災に関して、ボランティアに行くことを必要以上に貶す言説が見られ、間接的に今次震災の行政の不手際を糊塗するようになっている(十日経っても孤立状態は、東日本大震災よりひどい?)のは、「何もしなくても俺が偉いと思いたい」という精神性の(少なくともネットでの)瀰漫を示しています。
これはネトウヨの精神性と通底していると思っていて、ネトウヨは「俺は日本人だから(何もしてなくても)中朝よりエラい」という差別感情が最大の衝動だと私は考えています。自分が何もしてなくても、何かしら活動している人を冷笑することで、自分が「冷静」と思い上がるのも同じです。
これは極めて社会にとって有害な思想で、すでに何もしないことを正当化するには何でもするようになってしまっていて、NPOなどの非政府団体の活動を攻撃する例まで見られています。そこまでいかなくとも、「お上」公認以外のことを冷笑する風潮は、世のために何かを思う人の手を止めてしまいます。