フィンランド多島海域(フィンランドたとうかいいき、サーリストメリ(フィンランド語: Saaristomeri)、フェルゴールドシャーヴェット(スウェーデン語: Skärgårdshavet)、英語: Archipelago Sea)は、ボスニア湾、フィンランド湾そしてオーランド海の間にある海域である。フィンランド領海に含まれる。いくつかの定義では、島の数においては世界で最多の多島海であるとされるが、多くの島々は非常に小さく密集している。フィンランド語やスウェーデン語を初め、英語などでも「多島海」や「群島海」を意味する名詞がこの海域を示す固有名詞として使用される。
海域内で大きな島は有人島であり、フェリーや橋で接続されている。海域の西側に位置するオーランド諸島は、この海域で最も大きな島を持つ諸島であり、フィンランド領であるが自治領として多くの権限を有している。残りの島のほとんどは南西スオミ県に属している。フィンランド多島海域は観光地としても著名である。
地理
フィンランド多島海域は大雑把に言って、マリエハムン(オーランド諸島)、ウーシカウプンキ(南西スオミ県)、ハンコ(ウーシマー県)を頂点とした三角形の海域の事を言う。この海域の群島は内と外の群島に分けることが出来、特に外群島の方が小さく無人の島が多い。この海域の面積は、8,300平方キロメートル (3,205平方マイル)であり、その内、2,000平方キロメートル (772平方マイル)が陸地である。
この海域には非常に多くの島々が浮かんでいる。正確な数字は「島」の定義に依存するため、はっきりとしない。この海域には多彩な大きさの陸地が存在し、海から頭を出した岩から複数の小村や町を持つ大きなものまである。この海域内で、かつオーランド諸島と南西スオミ県内に所在する島の内、1km2以上の島々は257であり、これ以外に0.5haを超える陸地を持つ島々の数は約17,700になる。もし人が住むことが不可能な岩や岩礁を含めた場合、50,000程度になるものと見積もられる。他の海域の島の数と比較すると、北極諸島(カナダ)で36,563、インドネシア海軍海洋観測局によればインドネシア全体で17,508、フィリピンが7,107である。
この島々の始まりは、最後の氷河時代の後に海から浮上し始めたものである…