福島のデマや風評被害が、実態以上に大きくあったとTwitter発で喧伝されるようになった背景のひとつには、被災直後の福島に縁のあるTwitter利用者の「トラウマ」があると思っています。
混乱して動揺している時期に、福島は危険であるという内容の言葉を激しい口調で、Twitter上で浴びせられ、そのことがトラウマ経験として深く記憶され、実際以上に風評被害があった、と誤認識されることにつながった、と感じています。
当時の福島県内在住者でも、Twitterのヘビーユーザーには被害者意識を強く持つ人は多いですが、福島に縁のある(実家が福島にあるなど)他の地域在住者のTwitterユーザーの方の被害者意識は、強烈なものがあります。
これは、周囲に気持ちを共有できる環境がなく、精神的安全性のない、極めて脆弱性の強い環境で、Twitter上を流れる攻撃的な情報を目にし続けることによって、強い精神的受傷経験をしたことに起因するように思います。