宮崎県警の警察官(31)が棍棒で沖縄の高校生を殴り失明させた事件。
公務員は執行猶予を含む懲役・禁錮刑を受けると失職するという点から、警察への忖度が疑われる求刑となった。
被害者側の不満は当然のことながら、この事件を別の視点で捉えるべきとの声も少なくない。
事件の日、被害者はいきなり警察官から棍棒で殴られた、と証言している。一方その警察官は「接触」の言い分を変えない。
まるでオスプレイの事故をクラッシュ(墜落)と正確に伝えようとしない日本政府と同じマインドだ。接触で眼球が破裂するのかを考えれば被告の証言が信憑性に欠けるのは自明。
一番重要なのは当時特別出向で沖縄署に勤務していた「宮崎県警警察官」による事件という点であり、日本のルール、日本人識者だけではスッポリ隠されている「ヘイトクライム」の視点でも再検証すべきだ。
この指摘が過剰だと思うなら東京や他の地域で同様の事件が起こるか一度考えてみてほしい。
「土人」発言をした大阪府警、差別発言を認めず労いまでみせた当時の松井府知事。
然るべき制裁を下してこなかった日本社会が沖縄の少年から光を奪った。
隠された民族差別を日本人が認めない限り、エスカレートしていくだろう。
些細なことと笑っている間にもジェノサイドへと近づいている。 [参照]