福島の風評問題については、これまでの知見をまとめた一般書籍としては、2018年に出版された以下の書籍が、もっとも充実して信頼できるものだと思います。
五十嵐泰正 『原発事故と「食」ー市場・コミュニケーション・差別』(中公新書)
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2018/02/102474.html
衝撃的なのは、役所の人のなかで、これだけしっかりした内容の書籍が2018年に出されており、「風評」にかかわるほとんどすべての論点が網羅されているにもかかわらず、2022年に出された「風評加害者」がうんぬん、という煽情的な根拠不明の書籍を評価している人がいる、という話を聞いたときです。