さて、私がPeerTubeの翻訳を始めてから今日まで継続してきた期間は確か2,3年だったはずですが、そろそろPeerTueの翻訳のコントリビューターを引退する方向で考えています。リリースされたPeerTubeの最新のバージョンは、v6.0.1ですか。v6なんて、v3のそれに触れた頃と比べると、夢のように思われます。PeerTubeの各リリースノートを上から下まで見てると、色々な気持ちが浮かんでは消えていきますね。
私が初めてPeerTubeに触れた頃は、PeerTubeは海外のFediverseを中心に大手の動画サイトの代替として知られていました。大手の動画サイトがエラーなどで突然利用できなくなる場合や、そのサイトのサービスが終了した場合、そしてそもそも大手の動画サイトと自分のポリシーが合っていない、などの様々な理由で、そうしたサイトの代替として候補に挙がる程度には認知されていました。もちろん、ユーザーがPeerTubeから動画を配信したり、自分の創作を動画として公開するための場としてよく利用されていました。しかし、そういった場が日本語圏で知られていない、もしくは利用されていない大きな理由の一つは、「言語の壁」によるものだと当時の私は考えて翻訳を初めました。
そうした場の日本語圏での展開としては、現在ではのえるさんのfedimovieを中心に、各PeerTubeインスタンスが挙げられるでしょう。特にのえるさんのfedimovieは、そうした場の構築としては大きく貢献したでしょう。のえるさんには色々とお世話になりました、ありがとうございました。場を構築し、それを維持しつづけ、そして変わりゆく様々な環境に適応していくというのは、常々思いますが非常に大変なことのように思われてなりません。このことを踏まえると、翻訳者ができることは何か。それは、より良い訳文を提供するだけでなく、その質を維持したり関係者と調整するために考えたり行動に移すことでしょう。また、時にはPeerTubeを開発する団体の方針に合わせて、訳文を変える決断をすることでしょう。私の翻訳コントリビュートへのみなさんの評価は分かりません。しかし、私はベストを尽くしたと考えています。
よって、PeerTubeの翻訳コントリビューターとしてもですが、PeerTubeのアーリーアダプターというよりはアーリーイントロデューサー(初期紹介者)としての役割を終えようと思います。そもそもアーリー(初期)という言葉を考えると「半年や1年で翻訳を終えてもよかったのでは?」と、この文章を書きながら一瞬思ったのですが、そういえばPeerTubeの公式サイトやPeerTube専用の検索エンジンも含めて翻訳するためには1年では足りなかったですし、実際に私の訳文が反映されたPeerTubeが利用されてからの訳文への反応やフィードバックを踏まえて改善する必要もあったので、さらに時間が必要でしたね。最後に、同じ翻訳コントリビューターの風船さんとの出会いは、私の翻訳スタイルや訳文の質をポジティブ方向へ大きく変えるきっかけとなりました。特に私の訳文に様々な提案をしていただき、大改訂を行ったことは本当に良い経験となりました。風船さん、ありがとうございました!
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