ヤングマガジンで高齢者医療差別を煽った医療漫画『王の病室』をずっと見続けていたんだけど、色々テーマが迷走してとんでも医療や医療によるルッキズムコンプレックスの解消などにさまよい結局「国民皆保険はいいこと」という方向に着地した。
「これを最初から描こうとしていた」とはとても思えなくて、単純に理論が成立しないからだと感じる。
「皆保険制度で高齢者への医療負担が大きくなり過ぎているため若年層のカバーに回らない」というのがこの漫画の最初の主張だったのだけど、議論を進めるにつれ「それ、なんで医療削って補う理由が?」という当たり前のところをトンデモ理論で推すことに無理が生じてきたんだと感じる。まともな頭じゃ無理だよ。
で、今は「皆保険のせいで医者はどんなに実力があっても買い叩かれる」という話をしていて、
医療マンガで医者が法外な報酬を得るマンガってのはもうありましてね、本人は医師免許を持たない闇医者で、組織から守られることを捨て、代わりに莫大な見返りを取るんです。ブラック・ジャックって言うんですが。