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あとに残された人は「相談すればよかったのに」「早くいってくれたら」というかもしれません。でも、いじめられていると告白するのは、とてもつらいことです。なぜならそれを説明するには「わたしは普段、このような粗末な扱いを受けています」と言語化しなくてはいけないからです。
ひとたびそれを口にすると、まるで「わたしはこのような粗末な扱いにふさわしい、価値がない人間なのです」と認めているような、みじめな気持ちにさせられます。
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https://yomitai.jp/series/nigeru/02-fujii/2/
逆にいうと、あとに残された人として「相談すればよかったのに」「早くいってくれたら」と言うようであればその時点で「負け」なのかもしれない。
ちなみにこれは、痴漢被害者が声を挙げられないこととも通じていると思う。「声を挙げればいい」という人はまだまだたくさんいるが、それは、「ハラスメントはそれを受けていると言葉にすること自体に多大な精神的負荷をかけることを知らない」人がまだまだたくさんいることに他ならないのだろう。