コロナ禍に入る前から、身近な同世代の仲間たち(特に会社務めをしていた同窓生たち)がバタバタと倒れていく光景を見ていました。気づくと自分もストレス障害で仕事を辞めることに。(おかしくなってから気付くまでに時間がかかったのも良くなかった)本書『下流中年』を読んで、失われた30年に同世代と呼べる人たちに起きたことを再確認、というか、より深く深刻さに耳をすますことになりました。正直、前半の論者の御主張よりも(ただ、赤木さんの名前は懐かしかったな。)後半のリアルな貧困当事者のルポが読み応えありつつ全く他人事ではなかった(汗)ハローワークあるあるには苦笑しつつ、あり得ないハラスメントには怒りを覚え、なんて地獄の社会になっているのか……という思いです。