文学は、理解しえないものを受け入れる力を育む 安藤宏教授インタビュー - 東大新聞オンライン https://www.todaishimbun.org/anndouhiroshi_interview_20231106/
「大学3年生の時に、各教員が最先端の研究を扱う特殊講義というものに参加しました。非常に専門性が高いだけでなく、「あの本は読んでいるよね」というように、多くの先行研究が前提とされて授業が進んでいくのです。授業が終わるとあわてて図書館や古本屋さんに行って、研究の面白さをのぞき見するようになった。ある意味で突き放されたような講義だったからこそ得られたものかもしれません。すべてを頭から教わってしまうと、その教員の研究の縮小再生産に過ぎなくなってしまう。教師の背中を見て育つ、という東大の美風を体現したような講義だったと思います。」