福島第一原発のALPS処理水海洋放出に関して、太平洋諸島フォーラム(PIF)から政治的声明が出た。
時事通信11月11日付け記事。
島しょ地域で水質監視へ 処理水は「国境越え得る」
https://www.jiji.com/jc/article?g=int&k=2023111100409
"年次首脳会合の閉幕を受けて声明を出し、東京電力福島第1原発の処理水放出に対応するため、域内の海洋で水質を監視する体制を構築する方針を表明した。「これは世代を超え、国境を越え得る問題」と指摘し、自前の科学的能力が必要と訴えた。"
以下、オリジナル声明文の関連部分の大意:
- 太平洋(Blue Pacific)の健康と安全保障に対する原子力汚染の潜在的脅威の重大性と、南太平洋非核地帯条約(ラロトンガ条約)の存在を強調
- 加盟国がALPS処理水について自国の立場を決定する主権を認識
- 日本に以下を勧告
(a) 福島の問題を今後PALM(Pacific Islands Leaders Meeting、太平洋・島サミット)の常設議題とする
(b) 国際的な安全基準とIAEAによる継続的な独立監視に基づき、安全問題を確認するの政治的対話を毎年確立する
- 各国首脳は、太平洋の海洋生態系の健康と福祉を支援するため、国内及び地域の科学的能力と監視能力を構築する必要性を強調
(続く