11月9日、国連開発計画(UNDP)がガザ戦争の報告書を発表。ガザの"開発"(注:インフラ、雇用、医療、教育など人権状況の発展を総合的に指す言葉)の危機を訴える。
https://www.undp.org/press-releases/poverty-state-palestine-set-soar-more-third-if-war-continues-second-month
要点:
- 戦争1カ月目で貧困は20%増加し、GDPは4.2%減少。戦争が2カ月目も続けばパレスチナの貧困率は34%急上昇し、さらに50万人近くが貧困に陥る。
- パレスチナでは11年から16年、ガザでは16年から19年、過去積み上げてきた"開発"が逆戻りする。
- 戦闘開始から2023年11月5日までのガザの死者数は9,770人。うち子どもは4,008人、女性は2,550人。
- 少なくとも24,808人が負傷。行方不明は約2,260人。うち1,270人の子
どもは瓦礫の下敷きになっているか、死亡している可能性が高い。
- ガザで3週間あまりの間に殺害されたとされる子どもの数は、2020年以降、22カ国以上の武力紛争で毎年殺害される子どもの総数を上回る。
- (パレスチナのヨルダン川西岸地区でも)イスラエル治安・軍事部隊および入植者によって、子ども43人を含む141人のパレスチナ人が殺害され、少なくとも2,322人が負傷した。
感想:子どもを大勢死なせる戦争はあまりに罪深い。即時停戦を。