毎日流れてくるガザの恐ろしいニュースとジェノサイドへの加担、昨日の特例法の不妊化要件の違憲判決、一見関係ないようだけど「誰が尊重されて誰がされていないのか、誰の喪失が悼まれて誰の喪失が悼まれることがないのか」というポリティクスの意味ではすごくつながってる。2015年ごろ、安倍がネタニヤフに「テロとの戦い」のために2億ドル供与を約束したそのすぐ後にISILが拘束中の後藤健二さんと湯川遥菜さんを殺害して、ニュースが後藤さんのことばかり報道していたのをよく覚えてる。湯川さんは生まれた時には男性を割り振られて、でも女性として生きると決めたと書き残していたという。後藤さんに同一化する人がたくさん現れる一方で湯川さんに同一化する人はほとんどいなくて、週刊誌で「変わった人」扱いされているばかりだったのを覚えてる。