「金利」とはお金を借りる時の「レンタル料」であり、取引期間が一年以上の資金を貸し借りする際の金利である「長期金利」と、取引期間が一年未満の資金を貸し借りする際の金利である「短期金利」の二つがある。
「長期金利」は長期国債の利回りを指標としているが、そもそも国債の利回りを決めるのは市場であり、国債の買い手が多ければ(需要↑)国債価格は上昇して利回りは下がる=長期金利は下がる。逆に、国債の需要が買い手が少なければ(需要↓)国債価格は下がり利回りは上がる=長期金利は上がる。
「短期金利」は中央銀行が金融政策で操作できるが「長期金利」は操作できない、というのが教科書的な常識だった。なぜなら、すでに書いたように長期金利は短期金利の動向に人びとの将来予測が加わって市場で決定されるものだから。しかし、実際に日銀は短期金利だけでなく長期金利もコントロールしている(だからこそ「イールドカーブ・コントロール」が可能になっている)。
日銀が長期金利をコントロールできるのは、「アベノミクス」による「大規模金融緩和」という国債の大量買入れと、それに伴う国債の大量保有の為。これによって市場の動向と逆向きの力を加えることによって国債の利回り=長期金利をゼロ付近に固定している。
実体経済を良くするために教科書を逸脱することを「なし」とは思はないが、「アベノミクス」によって実体経済は悪くなる一方だった。国債も売るに売れない状況になっているし、ハッキリ言って「ソフトランディング」もかなり難しい状況になっているのではないだろうか。であれば、実体経済を良くして経済成長する=GDPを増やす事によって対GDP比の国債残高を減らす以外に道はない、というのが個人的な結論。
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檸檬水 (dd_lemon@songbird.cloud)'s status on Monday, 09-Oct-2023 15:02:23 JST 檸檬水