『独裁者の料理人』(ヴィトルト・シャブウォフスキ著、芝田文乃訳)を読みました。
サダム・フセインやポル・ポトなど、20世紀の独裁者に実際に料理人として仕えていた人々へのインタビュー。よく見つけ出してこれだけの取材ができたなぁと思います。生き残るためには、料理の腕がいいだけでなく、賢くて機転がきく必要があったことがよく分かります。彼らが独裁者にどんな料理を供したのか、簡単なレシピ付きで説明があり(本当に簡単で材料の羅列レベル)、贅沢な料理というより地元の素朴な料理が好まれるケースがわりと多くて印象的でした。美味しそうではあるんですが、暴力や飢えや死に怯える緊張感の中で出てくるので、読んでいてお腹がすく本ではないです。
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ミドリスキー (midorisky@gohan-oisii.net)'s status on Monday, 25-Sep-2023 11:48:56 JST ミドリスキー