処理水の話をフィリピンの大学卒以上の教育レベルの人たちと話していると、安全性を特に疑っていない人でも、IAEAのお墨付きだけだと、そりゃ信用しない国だって出てくるだろうから、直接水質サンプルを提供するとか必要なんじゃないの、という意見もあったりして、安全性の証明を頑なにIAEA一本槍に絞って、ほかの第三者による確認を排除し続ける日本政府のやり方は、今後も、不信を広げる可能性はかなり高い気がします。
30年以上かかって放出、というと、ニュースを見て放出を知っている人は全員驚愕します。
そして決まって、いくら安全といってもそれだけ長期間流し続けたら総量はどうなるの、と尋ねられます。
そこで、時間がかかるのは希釈しているから、とか、他の原発でも過去に長期間排出しているから、とか、トリチウムの半減期は12年なので、時間の経過とともに自然崩壊していく、とかいう理屈は、説得力が薄く聞こえますし、認知負荷が高すぎてまず広まらないと思います。
それよりも、IAEA以外の開かれた第三者組織に検証をさせるほうが、はるかに容易に理解されやすいはずです。