「常磐もの」の呼称は、築地市場で使われていたもので、地元でも大多数の人は震災後に、電通が宣伝用に使い始めて、初めて知った人が大多数だと思います。
そして、この常磐ものブランドを支えていたのは、沿岸漁業、特に相馬側です。
風評払拭に政府と福島県がものすごい金額を注ぎ込むので、漁業に限らずあらゆる場面で、原発事故前がよほどすばらしい楽園だったのかといわんばかりの雰囲気になってしまっていますが、事故前も多くの問題を抱えていたわけで、それを見据えた上できちんと地に足のついた議論をしていかなければ、まだ時間と予算を浪費するだけになると思います。