4年ぶりに本格開催となった「阿波おどり」。今年は20万円のプレミアム席を設けるなど話題となっています。8月12日に開幕された阿波おどり初日の様子を取材しました。
徳島の夏の風物詩・阿波おどり。8月12日、三味線や笛の音に合わせて踊り子たちが軽快に舞い、しなやかな女踊りや、激しく躍動的な男踊りを繰り広げました。
(大阪からの観覧客)「初めてで最高です」
(大阪からの観覧客)「すごくピタッとそろっていてかっこいいです」
(香川からの観覧客)「迫力ある踊りを見たら自分もやってみたいなと」
去年は新型コロナウイルスの感染対策で観覧席が約8割におさえられていましたが、今年は規制が撤廃されて4年ぶりの本格開催となりました。
そんな中、今回の阿波おどりで注目を集めたのが『プレミアム桟敷席』です。鳴門産ウナギや阿波尾鶏など地元の食材を使った食事付きの観覧席で、値段はなんと1人20万円。外国人富裕層を主なターゲットとして1公演20席限定で販売されましたが、阿波おどり初日、用意された5つのテーブル席は全て埋まっていました。
観客はソファーに座って料理を味わいながらゆったりと踊りを見物します。そして…。
(外国人観光客)「何年くらい阿波おどりを踊っていますか?」
(踊り子)「11年~12年くらいです」
踊り子がこの桟敷席を訪れて、踊り子への質問コーナーがあったり、踊り子から直接踊り方を教えてもらったり、一緒に写真を撮ったりと、特別な楽しみ方ができたようです。この日は2公演が行われましたが、どちらも台湾やアメリカなどからの客でテーブル席が全て埋まりました。
(台湾出身の夫婦)「阿波おどりで一番印象的なのは正面からの踊りなので、折角なので見てみたいなと思って参加しました。(Q20万円は高い?安い?)なかなか厳しい質問ですね。安いとは思いませんでしたが価値はあったと思います。パフォーマーと写真を撮ったり話をできたりするのはすごくありがたい体験だと思いました」
阿波おどりを贅沢に楽しむプレミアム桟敷席。外国人客の心を掴んでいました。