ジャニーズの件で「男性による男性への性加害行為」は注目されたけど、「女性による女性への性加害行為」も忘れてはいけないなと強く思う。たぶん最も軽視されやすい被害タイプでしょうし、社会的に罪に問われづらいケースでしょうから。
そして「男性による女性への性加害行為」でも「女性による男性への性加害行為」でも「男性による男性への性加害行為」でも「女性による女性への性加害行為」でも、はたまたノンバイナリーが関与しようとも、いずれにおいてもこれらは別個に生じているのではなく、全体としてレイプ・カルチャーというものを構成しているということ。
性暴力は「性別」だけがやたらと構造要素として強調されがちだけど、構造を成り立たせる要素のあくまでひとつにすぎない。性暴力を「性別」だけで語りすぎないようにするというのはなかなか難しいですけど、でも大切。「性的同意」という論点は、性暴力を「性別」ではなく「同意」という焦点に移し替えるという効果もあるのかなと思います。