「使えない奴は切ればいい」なぜ日本人はそう考えるようになったのか https://gendai.media/articles/-/74450
うんざりしてしまうのは、「私が気に入る人とだけ付き合いたい」「不愉快な人とはお近づきになりたくない、視界にも入れたくない」と言う人たちが、同じ口で「多様性を認めよう」「寛容になろう」「差別はいけない」と言っていることの空虚さです。
個人主義や社会契約に基づく関係をどんどん受け入れて、私たちは便利で快適な社会を築いてきた。その反面、古い共同体の利点や長所はほとんど顧みず、資本主義とか社会契約の論理に置き換えてきたわけですね。こう言うと復古的だと言う人もいるかもしれませんが、やはり失われてしまったものはある。
個人が侵害されない社会は、快適だけれど、その陰で適応できない人や自立できない人をどんどん周縁に追いやって、いないことにしてしまう。…そういう「快適な社会」のカラクリの限界、あるいはツケに、私たちは近いうちに直面することになるのだと思います。