BTs。映画オッペンハイマーが原爆開発に加わった多くの女性たちを表象していないという最初の投稿それ自体より、そこについてるリプライが、「そうだ女性の活躍を過小評価するな!」派と「オッペンハイマーの映画で女性科学者の映画じゃないんだからうるさいこと言うなよ」派に分かれるという予想通りの展開になっていて、「ああこうなったらいけないのに、でも確実にこうなるよね」のつらみが強い。
多くの女性が関わっていてそれが黙殺されてきた事の問題というのは確実にあるとして、それは女性の「活躍」が見えなくなるからではなく、女性の「共謀」が見えなくなることだ。
明らかに理のない戦略戦争をした日本において女性の戦争への加担がしばしば隠蔽された(女性が圧倒的に「被害者」として表象されて戦争の責任から距離を置くことを可能にした)のとは異なる理由で、いわば「理のある」戦争に勝った側において、戦争における民間人の虐殺への女性の何らかの形での関与を「貢献」ではなく「加担」としてそのまま受け止めることは難しいのかもしれない。
(その延長線上にグアンタナモの虐待写真が英米世論に与えた衝撃もあるのだろうか)