改めてざっと確認する。間違いは指摘してほしい。
日本帝国が戦争への道を突き進んでいたころ、日本は神の国であるというような完全に行っちゃった人たち(軍の中心部などにそこそこいた)を除くと、だいたいの理屈は「西洋は過去100年にわたってアジアを侵略してきた。日本はそれに対抗する。そのためにはアジアの物質的・人的資源を日本の元に統一する必要がある」というあたりにまとまってた。このへんの話をした人には、総力戦構想の右派(石原莞爾あたり)から、西洋文明は思想的に行き詰っていると考える左派(京都学派など)までいろいろいた。
戦争が終わると、「日本帝国は悪であり、正義の連合国に負けた」という考えが一般的にあんって、こういう人達は口をつぐむのだけど、1950年代ごろから「やはりあの頃の理屈も捨てがたい」と考える人たちが世間に出てきはじめる。