Mr.Children。楽曲としての完成度は高いのだろうし、サウンドが気持ちいいところも多々あることはあるのだけど(過去のいろんな楽曲から影響受けてるのもよく分かるし)、やはりあの歌の内容だよな…。結局、「人間ってこんな存在だよねー、罪深いねー、哀しいねー」ってことをくり返し言うことで、ほんとうの「罪」に向き合うことをせずに浄化(無化)する効果をもたらしてしまうんだよね。だからまあ、ある層の人にとってはカタルシスを感じるものなのだろうとは思う。でも自分からしたら、自分の罪、他人の罪、社会の罪、を「人間が普遍的に抱えてる罪(だから仕方ないよねー)」という形に埋没させて曖昧化して目を向けさせないようにして、結局はそれらを免罪するものにしかならんよな、て思ってる。そこんとこがいちばん受け入れられないところだな。だからエンタメとして聞くような場面だと心の落とし所に困る。少なくとも自分の心と共鳴はしないので、サウンドに集中することで心を保っているのがギリギリのバランスだな。