~出版されたもの&出版されるもの~
その①:「すばる」2023年8月号が発売になりました。特集「トランスジェンダーの物語」のなかに、エッセイを寄稿しています。エッセイ題は「トランスジェンダーの定義を知りたいあなたへ」。
皆さんが受ける印象のとおり、画一的な定義を書いたものではありません。ひとが「定義」を知りたいとき、何を知りたいのか、あるいは何も知りたくないのか、考えて欲しいと思って書いています。そして、定義を知ろうとすることから始める前に、なにを最初に考えて欲しいと思っているのか、書きました。Sing誌に掲載された、マッキノンの講演録 “Exploring Transgender Law and Politics” も途中で参照しています。
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高井ゆと里 (yutoritakai@mstdn.jp)'s status on Friday, 07-Jul-2023 21:44:02 JST 高井ゆと里 - 大石しんだ repeated this.
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高井ゆと里 (yutoritakai@mstdn.jp)'s status on Friday, 07-Jul-2023 21:52:47 JST 高井ゆと里 その②:周司あきらさんとの共著『トランスジェンダー入門』の見本が届きました!
やっと、ここまで来ました。税込み1000円に収めるという目標は果たせなかったけれど(税込み1,056円😢)、手に取りやすいサイズ感に収まったと思います。もう二度と繰り返したくないほど忙しい半年でした。皆さま、この本のことをどうかよろしくお願いします。私たちは、社会を変えるためにこの本を書きました。誰かが書かなければならなかった、この本を。るまたん repeated this. -
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高井ゆと里 (yutoritakai@mstdn.jp)'s status on Friday, 07-Jul-2023 21:59:13 JST 高井ゆと里 その③:トランスジェンダーの法的性別登録を修正するための性別承認法における不妊化要件についての論文が、査読を通ったとの連絡を受けました。秋ごろに論文が公刊されます。不妊化要件とは、不妊状態でなければ性別表記を書き換えてはならないというルールのことです。日本の特例法には依然として存在していますが、世界では急速に撤廃が進んでいます(その詳細は『トランスジェンダー入門』を参照)。そして日本でも今年、最高裁の大法廷においてその要件の違憲性が審議されることになっています。今回の査読論文では、このような非人道的な条件が、なぜ歴史的に性別承認法に書き込まれてきたのか、その「不妊化理由」を大別・列挙したうえで、倫理学的に各項を吟味・批判しました。わたし自身はじめてのトランスジェンダーについての研究論文になります。研究者としてコミュニティに貢献できること、誇らしく思います。