中山今ADHD（漫画好き）
ヤングマガジンの『王の病室』（Twitterで話題になった「高齢者に医療を受けさせるのはもったいない」「我々（若者）の税金から高齢者の医療費が出てるなんてショック」という差別シーンがある漫画）の最新話を追ってるんだけど、
4話でもたっぷりと「一回の治療に20万もかかるなんて！！」と見開きページで連呼し、後半ようやく「全力を尽くして病人を治療する」というキャラクターが出てきたんだけど、このキャラですら「誰を救うかの判断は国の偉いさんにお任せ」と言っており、骨の髄まで腐っていることしか分からなかった
中山今ADHD（漫画好き）
なんかキラキラして現れたからようやく「誰にも言えなかった正論を言うオレすげえ」のキャラに反論するキャラが出たのかな？と思ったら、「国の偉い人に治療者の取捨選択の判断を委ねる」と言い始め、それがまた特に大ゴマでもなくサラッと無意識で言っちゃっててツラい。
例えば経営者層とかで利権と絡んでいる、とかそういうわけでもなく、このキャラクターたちは「自分の信条」として患者への社会保障費を憎んだり治療者の取捨選択を国家権力に委ねたりしていて、何勝手に国家権力目線持っちゃってんの？？
中山今ADHD（漫画好き）
労働者に経営者目線を持て、と言うバカな言説が罷り通る本邦ですが、国民に国家権力目線を持て、というのも同根なんでしょうね。マゾヒスト！
中山今ADHD（漫画好き）
敵とするものが権力でも病でもなく「社会保障費を浪費する者」が設定されていて、単純に反社会的すぎるのにウシジマくん的なダークヒーローの取り扱いでもなく、漫画として感情移入先が全くなくて困惑する。
「社会保障費を浪費する者」とは反ワクチン親の元に産まれたりしなければどんな健康な人間でもそうで、老人を切り捨てたーい！という願望は40年後の自分に100%跳ね返ってくる。例外は無い。
「自分を敵と認定する」漫画と言えて、バカかマゾヒストか権力者しか読めない漫画。いやあ、権力者だったら下々の医者がこんなこと考えてくれてたら自分は手を汚さずに済んでありがたい限りですなあ
中山今ADHD（漫画好き）
この後どう話を進めるんだろ。
この後、「いやッ！命は大切だ！！」とか言い出すんだろうか。商業マンガでここまでアホな作品ってあまり出ないので、修行が足りてなくて予想がつかない。
中山今ADHD（漫画好き）
商業漫画って、ポップカルチャーで市場とセットなので、大衆の倫理観を破壊できる作品って出てきづらい。
私は大衆倫理の破壊について否定は全然してない（家父長制とか爆破してもらっていいんで）んだけど、
この手の「国家権力ダイスキ！庶民の一部は死ね」というマンガが三大出版社で連載を持てるあたり、大衆の一部と編集部の一部がもう壊れてるんだなーというのは言える。
いやあ。。ベネフィットがわからねえ〜
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