:hyuki: こまめに席を立って家事をする/作業ログに書いていること
できるだけ、座りっぱなしにならないように工夫をしています。私が原稿を書くときには、テキストを書いて、それをコンパイルして、ウェブページやPDFをつくります。少し書いてはコンパイルをするというイメージです。大抵、そのたびごとに席を立って歩きまわるようにしています。
一時期、スタンディングデスクを使っていたんですが、あまり定着はしませんでした。定着しなかった理由は、多分、気分転換がしにくいからだと思います。
コンパイルのたびに席を立って家の中を歩きまわるのですが、その都度ちょっとずつ家事をするように心がけています。
家事といっても、大したことはなくて、クイックルワイパーをかけたり、コップを洗ったり、ゴミを回収したりとそういう細かい家事ですね。
一つ一つのちょっとした家事は、5分程度で終わるようなものばかりです。10分以上かかるような家事は、複数回に分けて作業するようにしています。
これはとても良い習慣だと思っています。というのは、仕事の気分転換になりますし、また、家事の結果がはっきりと目に見えて分かり、気分が良いからです。
気分転換は思ったよりも有効です。ずっと同じ姿勢で考えていると、発想が固まってしまい、広がりが小さく狭くなってしまうように思います。ちょっとした気分転換を挟むと、文章のテンポも良くなり、また新たな発想がやってくることが多いですね。
それからまた、気分転換の後は、少し前に書いた部分を読み返しますから、その良い効果もありますね。少しずつ、少しずつ、読み返しながら前に進んでいくと、比較的整った文章が出来上がっていくからです。
もちろん、席を立つのも惜しくなるほど続けて書きたくなる場合もあります。そういうときには無理をせず、続けて書いています。そもそも、そういうときには、席を立って気分転換をしようという気持ちにはなりません。言い換えると、自然に過ごしていれば、ちょうど良いタイミングで気分転換ができるといえます。
気分転換のところで、SNSを見に行くのは場合によりけりですね。良い気分転換になることもありますし、必要以上に時間を使ってしまう場合もあります。その辺は、状況次第というところでしょうか。注意が必要なのはその通りですね。
「結城浩の作業ログ」では、自分がどんな作業をしているかを簡単に書いて、その作業にかかった時間を記録するようにしています。時間の記録は、以前は1分単位で書いていたのですが、それは意味がないことがわかったので、現在は0.5時間つまり30分単位で記録するようにしています。
1日の終わりに、作業ログの切り替えを行います。そのタイミングで1日の作業をざっと振り返り、その1日で行った作業が何時間あったのかを把握するようにしています。大体3.5時間から8時間位の幅があります。
あまり作業ができなかったなと思っていても、意外に時間を使っていたりします。あるいは逆のことももちろんあります。
それから、アイコンの形で何の作業したかのおおざっぱな分類も振り返るようにしています。アイコンにしているので、いろんなアイコンが並ぶようならば、多種類の仕事をしたんだなということがわかりますし、同じアイコンがずらっと並んでいたら、今日はずっとこれをやっていたんだなと一目でわかります。
作業しているのも、フィードバックを行う相手も、私自身ですから、それほど細かい統計などをとっているわけではありません。それよりは、むしろ、自分自身の普段の状態を把握するという役目の方が大きいですね。つまり、それは、体温に例えるならば、自分の「平熱」を知るようなものです。