灰色同盟
Grauer Bund (ドイツ語)Lega Grigia (イタリア語)Ligia Grischa (ロマンシュ語)
灰色同盟は茶色、ゴッテスハウス同盟は緑色、十裁判区同盟は橙色、のちに失った属州は灰色で、それぞれ示されている。
灰色同盟(ドイツ語: Grauer Bund、イタリア語: Lega Grigia、ロマンシュ語: Ligia Grischa、または Lia Grischa)は、1395年にフォーダーライン(前方ライン)川とヒンターライン(後方ライン)川の渓谷地帯およびラエティア地方に形成された同盟で、しばしばOberbundと呼ばれる。「灰色同盟」という名前の由来は、人々が身に着けている手織りの灰色の服である。灰色同盟は1471年にラエティア地方の他の2つの勢力、ゴッテスハウス同盟と十裁判区同盟とともに三同盟を結成した。さらにスイス同盟とも同盟関係を築いて、三十年戦争に向けた増強に大きな役目を果たした。同盟は最終的にはグラウビュンデン州の一部となった。
なお同盟の所在地であるグラウビュンデン州は「灰色同盟」を意味するドイツ語「グラウエ・ブント(ドイツ語: Grauer Bund)」がその名の由来である。
創設
12世紀後半、ラエティア地方の渓谷の共同体は概して小規模で独立していて大規模な土地所有者はほとんどおらず…