「事実」は客観的に立証し得る証拠の上に成り立つもの。
「意見」は客観的に立証し得る「事実」について人が持ち得る見解、ということもあれば、客観的に立証し得る証拠のない主観的印象や信念に基づく見解、ということもある。「感想」も同様。
例えばトランプ元大統領に対する刑事大陪審が進行中なのは事実。なので、
「トランプは起訴されるべきだ・されないべきだ」→客観的事実を前提として取り入れた主観的意見・感想。
「トランプは世界を救う」→客観的事実が無い主観的意見・感想。
意見も信条も人権という観点からは表現することが保障されています。違いは、後者には前者ほど、背景を異にする他者を説得する力がない、ということ。
「それはあなたの感想ですよね?」
が常套句の方がおられますが、「感想」には客観的事実を前提とする「意見」もあれば、事実に基づかない「印象」もある。何かを誰かの「感想」と形容したところで、何を証明できるわけでもない。
めんどくさい分類に思えるかもしれませんが、話の意義を考える上で、それが「何」に基づいているのか・いないのか、は大切だと思っています。