東京バベルタワー (とうきょうバベルタワー、Tokyo Babel tower) は、東京に建設を提唱されていたハイパービルディング。早稲田大学理工学部建築学科尾島俊雄研究室がバブル期にハイパービルディングのひとつとして策定した構想である。
バベルの塔のように天まで達する高さへの願いから命名されている。
概要
1980年代から1990年代前半に大手建設会社やデベロッパーが中心となり立案されていた高さ1,000メートル級の環境調和型の超々高層ビル案の一つとして、尾島研究室が高さ1万メートルの本構想を考案。首都圏のスプロール現象に伴う自然破壊と環境への負荷の抑制を意図として、東京都市圏の発展を1880年の江戸時代から未来へかけて8世代に分け、構想時点の1990年頃を第4世代と位置付けつつ、徐々に都市集約を縮減化していき、第8世代で首都圏3,000万人が山手線の内側を敷地とする1棟に集約されるものとして本案が想定された。藪野正樹のイメージ設計をもとに設計図と模型が制作された。
想定データ
プロジェクト名:東京バベルタワー
提案者:尾島俊雄(早稲田大学教授)
提案期:地球サミット(1992年)
建設地:東京
地上高:10,000メートル
居住数:3,000万人
総面積:山手線の内側すべて
建設費:3,000兆円
基底面:110平方キロメートル
総床面:1,700平方キロメートル
鋼材量:10億トン3,000兆円という巨額の資金(日本の国家予算の約30年分、日本国GDPの6倍)を要するとされ、バブル期の構想であることを考慮しても、あまりに非現実的で無謀なプランであった。
使用目的
メリット
エネルギー効率がよく地球にやさしい…