「嫌なら出ていけ」「嫌なら見るな」は、『出ていくことができる』『見ないままで居続けることができる』ということが実質上困難な状態であるにもかかわらず投げつけられることが多く、だからものすごく冷酷な意味を持つ。「出ていくことなんかできないだろ?だったら黙って我慢してりゃいいんだよ」という意味を帯びる。
その意味で、『環境をキープしたまま移動できる』というのは、「嫌なら出ていく」という選択肢が保証されているだけでなく、実質的にも封じられていない環境という点で、とても価値がある。「嫌なら出ていけ」が、揶揄にも脅しにもなりにくい。