あなたの周りでも見聞きしているはずだ。出来の悪い二世三世が、今まで地域社会や企業や組織が懸命に育てて守ってきたものを一瞬で食いつぶしていく、その様子を。
<同族や同郷者による共同体を優先するがあまり排他に陥ることを、縁故主義(ネポティズム)と呼ぶ。
縁故は社会に腐敗をもたらす。歌舞伎の襲名よろしく身内を後継者とする世襲を政界に持ちこむ悪習。「ご立派に成長なされた__さんのご子息」みたいな世間に横溢する世襲への憧れを断ちきっていかないと公平で公正な社会は永遠に訪れない。
コネクションの有無で採用や契約が左右されるような「ありふれた不公平」を解消していくことが、政治の本来の務めである。これ以上、世襲政治家は要らない。有権者は世襲政治家が跋扈するような国会を選挙で変えていかなくてはならない。(12月14日のトゥートより)>
だが、世襲を「おかしいこと」だと認識している人は少数派であり、一朝一夕であらたまるものではない。世襲がいかに社会を沈滞させ、諦めを醸成するものかを、時間をかけて、さまざまな角度から説いていかなくてはならない。しかし、世の認識を変えるには、最低でも20年はかかるだろう。