年を取ることと自意識が見合っていないことの悩み、というのはここ5年くらいずっと付きまとう
「心は中学生くらいで止まっているよ」みたいに恥じらいもなく書く人は少なくないけれど、これからの若い方がそれなりに年齢を重ねた人間をそんな風に受け取ってくれない(くれるわけがない)。ともすれば「なんでこんな年齢の人間が甘いこと考えているんだろうか」ってずっとシビアにみられることだって少なくないだろう
こう考えるのも、30代も折り返した自分が、なにかネットで浅薄な意見を読んで「大学生くらいなのかな」とよく調べると50代を越えている人間だった、というのに何度も遭遇したこともある。まさしく「心は中学生くらいで」を地で行く醜さを目の当たりにする失望がある。
一方、なぜ年を取ることの悩みが尽きないかというと、なにか年齢を重ねて人生の段階をシフトさせていくロールモデルとなる人物がまるで思いうかばないのもある。なので「ああはなりたくない」と反語的な形でしか、今は年を取ることを考えられない虚しさがずっとあるのだ。(いま30代くらいの方で、このあたり近い感覚の方も少なくない気もしている)