おもしろい授業をすると、おもしろがってはくれるけど、考えてくれるわけではない。わかりやすい授業をすると、わかりやすいと喜んでくれるけど、わかったことのその先に行こうって考えてくれるわけではない。どちらにも意味がないとは言わないけど、一番大事なことじゃない。おもしろさやわかりやすさがきっかけになることはあるかもしれないけど、それを言うなら一見してのつまらなさ、度を越した不親切さを通してしか学べないことだってある。話は単純ではない。
おもしろさはともかく、わかりやすさには結構気をつけてる方だと思う。ただ、いろんな時に学生に向かって伝えているのは、何より大事なことはわかろうとする意志だと伝えている。知らないことを知ろうとする、わからないことをわかろうとする情熱の有無に比べれば、後のことは全て些事だと思う。