「日本語版はどう受け止められているか?」という質問に訳者の方が、
・この本はトランスジェンダーの本として読まれている
・フェミニズムやレイシズムやセックスワーク、そういったこととうまく接続せずに読まれているように思う
・トランスを困らせることは他の人を困らせることとつながっている、と伝わるように訳したつもりだが、そのつながりがまだ理解されていない
・たとえば、4章はセックスワークを非犯罪化すること、5章は刑務所をなくすことについて書いてある
・しかし、日本語ではそういった議論の蓄積がないため、混乱したり表面上の主張に反発したりしているように思う
・この本の価値はゆっくり理解されていくだろう
と答えていたことが印象的でした。