スピーチ用原稿のスクリーンショット。2枚中1枚目。以下、本文。 こんばんは。自分はナナシマという名で生きている人間です。 ノンバイナリーかつジェンダーフルイドで、パンセクシュアルで、クワロマンティックのポリアモリーです。自閉のスペクトラムの中にもいます。 したしい人たちがいて、パートナーシップ宣誓をした同居パートナーがいます。 周りからの非難が大きな原因となり、まさにこのスピーチを書いている期間中に、5年の歳月を過ごした同居パートナーとは関係解消に至ることになりました。 違う同士の人間がたった2人のみで、全てを完結させるのは到底難しいことです。 2人という単位で関係を続けていくには、互いに無理をしたりさせたりすることがとても多くなりやすいです。 僕は同居パートナーに無理をさせないために、また僕自身が無理をしないために複数リレーションシップを選択しました。 好きや大事の種類は、その対象によって違って当たり前のはずで、 僕はしたしい関係をもつすべての人が不安やストレスを抱えないよう尽力しているつもりでした。 2人という枠から解放されて得たものは大きくて、僕は自身のポリアモリーとしての実践を、仲の良い友人たちをはじめとして徐々にオープンにしていきました。 直接話したひとたちの反応はさまざまでしたが、その在り方に関心を持ってくれるひとはとても多かったです。 ……しかし僕の知らないところで、僕が直接話していない知人たちが同居パートナーに対し、僕自身や僕との関係性を非難していました。 そして同居パートナーは、これ以上その非難に耐え続けられないと言って、僕たちのパートナーシップは解消に至りました。 モノガミーやモノアモリーこそが相手を大事にする唯一の方法であるかのような規範と、その規範の押し付けに、僕は憤っています。 僕は1人の大事なひとと関係を断つことが耐え難いし、他の……友人的な人たちを含む したしい人に対しても同じ気持ちで、誰も欠けてほしくないです。 あなたがもし、友人たちやしたしい人たちの内1人と関係が断たれてしまったとき、他の誰かで代替すれば良いなどと言われたらどのような気持ちになるでしょうか。
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