栗原淑江「被団協の歩み、被爆者の願い、そして私たち」『世界』2024年12月号, p.12-18.
https://www.iwanami.co.jp/book/b655032.html
新聞記事などを見ても、今一つ被団協の活動の独自性みたいなものが見えてこなかったのだけど、これを読んで少し分かった気がする。
ものすごくざっくりまとめると、被団協は、原爆被害の全体像と「実相」の解明を政府に要求しつつ自ら全国レベルでの調査を実施し、「自らの権限と責任において戦争を遂行し原爆被害を招いた国家の責任」を明確化する立法を求め、戦争の被害について「国をあげての戦争による「一般の犠牲」として」受忍すべきとするいわゆる受忍論を批判し続け、その上で、国際法違反として核兵器廃絶を求める活動を続けている、といったことになろうかと。
実際、被団協のウェブサイトを見てみると、例えば1995年の調査結果がウェブサイトで公開されていて、こうしたデータに基づいた活動が行われてきた、ということがうかがえる。
「1995年日本被団協被爆調査」から
https://www.ne.jp/asahi/hidankyo/nihon/about/about4-03.html
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