https://twitter.com/archerknewsmit/status/1693553204162871798?s=20
中川裕はゴールデンカムイの監修者。『ゴールデンカムイ』の名を冠したアイヌ文化解説本もいくつも出している。
私は氏の著作を何冊も読んだ。こども向けの図鑑に年表で「単一民族発言(1986年中曽根首相の失言。アイヌや琉球、在日朝鮮や中国人など、明治政府から続く弾圧と搾取をないものとした)」を見てショックを受けて、それから数十冊のアイヌ関連の本を読んでブログエントリをいくつか書いた。それはTwitterで小バズしたから、少しは文化批評に貢献した、と自負してる。
私は氏の本を読んで、「アイヌが名前を奪われること」の意味を考えた。アイヌにとって名前は唯一無二で、重なることはない。だから明治政府が名前を奪い和名を強制したことが支配になる」と、私は理解した。
その著者が、まさに知里幸恵の名前の枠を奪った。
政治的な理由があるのかもしれない。アイヌはいまだ苛烈な差別に晒されていて、名前を倭人に譲れば出版が容易くなる、というような理由が。
そんなことは理由にならない。これは名前の簒奪で、明治政府が行なった差別と同じだ。
最悪だ。ゴールデンカムイという作品から最後の正義が失われた。
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